あなたは「未来のレストラン」という言葉を聞いた時、何を想像しますか?
未知の食材を使ったメインディッシュ、ハイテク調理器具で焼き上げられたパン、
あるいは一口で必要な栄養がすべてとれるサプリメント?
「未来レストラン いぶき」が提供するのは、そんな料理とはちょっと違います。
ここで食べることができるのは、
「地球温暖化がこのまま進んでしまった未来で私たちが食べるかもしれない料理」。
絶滅が心配される生き物、採れなくなる作物、またその逆に豊かになる食材。
環境が急激に変化した未来でも、私たちは食事を楽しめるのでしょうか?
温暖化を身近な問題として考え、行動するためのきっかけになることを願って、
まだ世界のどこにもない,未来の“いぶき”を感じるスペシャルメニューを、
どうぞお楽しみください。
この未来のレストラン「いぶき」の名前の由来になっているのは、
JAXAの温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)です。
地球温暖化は人間の活動によって排出される二酸化炭素やメタンなどの
温室効果ガスによって急速に進んでいるといわれています。
「いぶき」は地球全体の温室効果ガスの濃度分布を観測。打ち上げられた2009年から、
世界各地域でどれぐらい二酸化炭素とメタンの濃度が濃くなっているか9年分を超える観測データが記録されています。
また、世界中の研究機関が「いぶき」のデータを活用し、温暖化防止の研究を進めています。
「いぶき」の観測データから算出した2009年6月と2017年6月の二酸化炭素の濃度分布図
より高性能な観測センサを搭載。二酸化炭素とメタンに加えて一酸化炭素や、
PM2.5の状況把握につながる微小な粒子状物質の観測もできる「いぶき2号」が打ち上げられる予定。
さらに高精度な観測で、世界中の温暖化防止活動に貢献します。
温室効果ガスを観測する衛星「いぶき」をはじめ、2017年12月に打ち上げられた「しきさい」、
今後打上げが予定されている「アースケア」など、さまざまな方法で地球環境を観測する「地球“みまもり”衛星」をきっかけに、
温暖化など地球の環境問題もっと身近に感じてもらうプロジェクトです。今回の未来レストランも、
衛星を開発するJAXAをはじめ、環境の専門家、フードスタイリスト、広告会社などが集まり協力し開催しています。
国立研究開発法人
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
温室効果ガス観測技術衛星
「いぶき」プロジェクトチーム
NPO法人
シティ・ウォッチ・スクエア
理事長/元筑波大学教授
林 陽生
7days kitchen
フードスタイリスト
飯島奈美/岡本柚紀
株式会社アサツー ディ・ケイ
CSRプロジェクト「ブレーンタル」
プロジェクトチーム